フランス、19世紀初期の肖像画です。
フレームは周囲は丸いカッティングがあるエボニー(黒檀)製、
ミニアチュールは細かいギリシャ模様の彫刻のあるブロンズのフレームで囲まれ、
わずかにふくらみのあるガラスで覆われています。
アンピール時代に流行した白いモスリンと薔薇色のリボンのドレスに、
珊瑚の2連ネックレス、イヤリング、白い花のティアラを身につけた、青い目のマドモァゼルの肖像です。
ガラスは200年近くを経て氷のように変化しデリケートな印象を放っています。
フランス的なブルーグレイの色を背景に、アイヴォリーや珊瑚色、薔薇色などの色を使い、
このマドモァゼルの華奢な雰囲気が表されています。
透けるような素材で胸の下でリボンを結びゆったりと着るロングドレスは、
ギリシャ時代の装束をよみがえらせたもので、アンピール期の貴婦人達に流行しました。
また、グランドツアーで地中海から運ばれた珊瑚のジュエリーももてはやされました。
モスリンの自然な素材に天然の珊瑚がよく似合います・・・
フレームのエボニーの色は黒褐色でミニアチュールを引き立てています。
繊細すぎるとも言えそうな、こんなデリケートな美しさのミニアチュールは滅多にありません。
後ろには壁へ飾れるようにリング状の金具が取り付けられています。
N.0228 マドモァゼル 白い花のティアラのミニアチュール 19世紀初期 フレーム付/アンティークオブジェ
フランス 19世紀初期
素材:ミニアチュール(象牙)・エボニー木材(黒檀)・ガラス
サイズ;L11.1cm x W10.9cm x H1.0cm
価格:10万円
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