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1889年のアンティークバカラ、パリのモニュメントをグラビュールしたゴブレットをご紹介します。
グラス一面にグラビュールがあります。
正面にはそれぞれHとLのゴシック様式のモノグラムがグラビュールされ金彩を施してあります。
周囲にはパリのモニュメントがたくさん・・・!
これは1889年の第3回パリ万国博覧会を記念して作られたスペシャルオブジェです。
当時の万博は欧州を中心とした装飾芸術と機械技術の巨大で非常に華やかな展覧会でした。
装飾芸術では絵画、家具、そしてバカラ、サンルイをはじめ、リモージュ、セーブルなどの陶磁器をはじめ名だたる工房が作品を展示、もっと後にはラリックやガレ、ドーム、ティファニーが競って華やかな展示を繰り広げたのです。
機械技術では蓄音機のトマス・エジソン、電話機のベルなど当時の最新技術が展示され世界中を驚かせました。
日本からも様々な芸術品が出品され、ジャポニズムの影響を受けたアールヌーヴォーから印象派の流れを作りました。
そしてこのゴブレット、
これだけのグラビュールはアシッドグラビュールと言えども特別、
デッサンから始まり、構成へ凝ったデザインをご覧下さい。
既にブルジョワジーの時代に大量生産方式で多くのシンプルな品々が作られ始めた19世紀半ば、このようなオブジェは王侯貴族からの特別注文の機会位にしか作られない品の一つなのです。
それでは、続々ご紹介して行きましょう♪ クリスタルの上でパリ巡りをお楽しみ下さい♪♪♪
まずは「ラ・ブース」パリ2区、パリ証券取引所です。 ここは16世紀末にカトリーヌ・メディシスフランス王妃が占星術のための塔を建てた場所、当時は147段の階段があり、占いや毒薬を作っていた秘密の場所と言われています。当時の建物は18世紀に壊されましたが19世紀にこの古代ギリシャの円柱が印象的な建築が建てられました。
「ラ・レピュブリック」パリ3区、パリ共和国広場の塔、
フランスのシンボルであるマリアンヌ(女性像)のブロンズ像の塔がそびえ立っています。
「ラ・マドレーヌ」パリ9区、マドレーヌ寺院、
古代ギリシャ様式で18世紀末から建設されナポレオン1世が完成させました。
「ラ・パンテオン」パリ5区、聖ジュヌヴィエーヴの丘に建つフランスの偉人たちを祀る霊廟です。
「トロカデロ」パリ16区、1878年のパリ万博を記念してこのトロカデロ宮殿が建てられました。現在、この宮殿は無く1937年に建てられたシャイヨー宮があり、エッフェル塔の真ん前です。
「ラ・トール・エッフェル」パリ7区、言わずと知れたパリのシンボル、エッフェル塔です。
このゴブレットの作成年、1889年のパリ万博に建ち、入場アーチの門になっていました。
「ノートル・ダム」パリ5区、12世紀のゴシック建築、聖母マリアをまつる寺院です。
「エトワール」パリ8.16.17区の交わるところ、エトワールとはフランス語で星、凱旋門があります。
左下は「レ・ザンヴァリッド」パリ7区、通称アンヴァリッド、17世紀にルイ14世王が建てた廃兵院です。
同じフォトで右上「ラ・バスティーユ」パリ4区、フランス革命で有名なバスティーユ広場、黄金の天使の塔があります。
「ホテル・ド・ヴィル」パリ4区、パリ市役所です。
最後は「オペラ」パリ9区、音楽と演劇の殿堂、オペラ座です。
以上、12のモニュメントが彫られたゴブレット、
口には金彩があり、使用の形跡はなく割れ、欠けなどありません。
クリスタルは触れるとバカラ特有の素晴らしい金属音が響く質の高いものです。
このオブジェは1889年に開催されたパリ万国博覧会の記念として作られた物で、当時、多くはこの年のカドゥ・ド・マリアージュ(結婚のお祝い)として特別注文されました。(だから2客で違ったモノグラムなのです。)
クリスタルガラスの中でパリ巡り!の美しく楽しいオブジェです♪
N.0340 1889年パリ・モニュメントのゴブレット H.Lモノグラム金彩/アンティークバカラ
フランス 1889年
素材:クリスタルガラス・金彩
サイズ:上部直径6.9cm x 底直径5.1cm x H9.9cm
全2客:Sold-
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