アール・デコ装飾時代のバカラ・セットをご紹介します。
デキャンタと、グラス4客セットです。
グラス、ボトルにはダイヤモンドカットが施されています。
古いバカラには珍しい大きさのグラスは1910年代以降ウイスキーセットとして作られたものです。
高さ12.5cm、口の直径が8.8cmの重厚で大きめのグラスは使い易く、
冷たいビールや綺麗な色のカクテルジュース等にも合いますね♪
当時のクリスタルガラスは、現代のものよりも鉛含有量が多くより硬質で透明感の高い重量感のある製品が作られていました。
深いクリスタル・タイユも古いバカラならではの重厚感があります。
バカラ特有のダイヤモンドカットは18世紀から既に存在し、年月を経てより研ぎ澄まされた技術となりアール・デコ期にはその頂点を極めました。
このカットはグラスの中を見た時に際立って美しく見える様に考えられています.
飲み物を飲む瞬間が素晴らしく、その度、この美しさを目の当たりにする事が出来ますので、ゆっくりお酒を飲まれる方には特にお薦めしたいグラスです。
「バカラ」へ注文した当時のマガザン・ド・リュクス(高級品店)の刻印があります。
* バカラ Baccarat
「バカラ」はフランスで1764年に創設されたクリスタルガラスのメゾンである。
アンティークの作品で18世紀中期から19世紀後期までに作製されたオブジェの多くはヨーロッパ王侯貴族や大ブルジョワによるオーダーメイドであった。
バカラの良さは、ヨーロッパで最高と言われる鉛含有率30-38%の質の高いクリスタルガラスのクオリティ、カッティングの美しさ、金彩やグラビュール(彫刻)、エッチングを施し、金や銀、ブロンズで装飾した重厚で繊細なオブジェのデザインにある。
*クリスタル・タイユ
回転板を回しながらクリスタルガラスを刻む技法。
ダイヤモンド、キャレ(四角)、エトワール(星)等の名がついた幾何学模様を中心とした非常に多くのバリエーションがあり、それらの凹凸を違え模様を組み合わせ完成したデザインが刻まれ、1つのオブジェへ各技法と技術毎に4〜5人の職人が携わり完成させる。
バカラは1824年に、水力エネルギーによる回転板技術を取り入れた最初の工房で、最も完成度の高いオブジェを創作するに至る。
N.0365 クリスタル・タイユのグラス4客&デキャンタセット/アンティークバカラ
フランス 20世紀前期
素材:クリスタルガラス
サイズ:カラフ=H25.0cm (直径底6.4-中央11.0cm)
グラス=口直径8.8cm ×底直径5.3cm×H12.5cm
価格:10万円(デキャンタ+グラス4客セット)
* お問い合わせの際は、お手数ですが上記の品番と品名をお書き添えください。