1913年から続く、バカラのシンボル的なモデルをご紹介します。
モデル名は「マルメゾン」、
「マルメゾン」は、バカラのシンボル的なモデルの一つです。
「アンピール」とはフランス語で「皇帝、英:エンパイア」のことで、
マルメゾンへナポレオン1世皇帝の時代様式の金彩を施しているものです。
「アルクール」モデルはバカラの象徴であり、
大変厚みのあるクリスタルガラス製で、深いクリスタルタイユが特徴です。
その重厚感や、厚いクリスタルガラスによる輝き、
美しい色のリキュールを注ぐ時の美しさなど、全てにバカラらしさが現れたモデルとして知られています。
さて、ご紹介するのは「マルメゾン」のカラフ(英:デキャンタ)です。
マルメゾンモデル特有の、深いクリスタルタイユに
古典ギリシャ模様の金彩があります。
360度ご覧下さい。
直径10cm、高さ20cmのサイズにもかかわらず、
重量1.264kg、
と1キログラムを越える重さのクリスタルガラスを、
クリスタルタイユと金彩で優雅に見せ、
しかも手に持ちやすく見た目に美しい、計算されたデザインやカッティングは、
バカラクリスタルならではです。
500mlサイズです。
下部には金彩のリボンがあり、
底にはバカラの刻印があります。
歴代の作品があるバカラの本にも、同じシリーズの香水瓶が掲載されています。
琥珀色のリキュールが映えるアンティークバカラのキャラフで、
今ではもう作られていないモデルで、特大の香水瓶として飾るのも綺麗です。
バカラの中でも重厚なクリスタルは、飾っておくだけでも輝きを楽しめるオブジェです。
マルメゾンで香水瓶もございます。↓
N.0620 マルメゾン 香水瓶 / アンティークバカラN.0619 マルメゾン 香水瓶 / アンティークバカラ * バカラ Baccarat
「バカラ」はフランスで1764年に創設されたクリスタルガラスのメゾンである。
アンティークの作品で18世紀中期から19世紀後期までに作製されたオブジェの多くはヨーロッパ王侯貴族や大ブルジョワによるオーダーメイドであった。
バカラの良さは、ヨーロッパで最高と言われる鉛含有率30-38%の質の高いクリスタルガラスのクオリティ、カッティングの美しさ、金彩やグラビュール(彫刻)、エッチングを施し、金や銀、ブロンズで装飾した重厚で繊細なオブジェのデザインにある。
*クリスタル・タイユ
回転板を回しながらクリスタルガラスを刻む技法。
ダイヤモンド、キャレ(四角)、エトワール(星)等の名がついた幾何学模様を中心とした非常に多くのバリエーションがあり、それらの凹凸を違え模様を組み合わせ完成したデザインが刻まれ、1つのオブジェへ各技法と技術毎に4〜5人の職人が携わり完成させる。
バカラは1824年に、水力エネルギーによる回転板技術を取り入れた最初の工房で、最も完成度の高いオブジェを創作するに至る。
*金銀彩
主に18世紀から19世紀後期の王侯貴族の注文品であったオブジェに見られる。バカラやサンルイ、クリシーの金彩は厚みがありハイキャラットゴールドを使用、100年を超えてなおその色と繊細な絵をとどめている。
N.0603 マルメゾン・アンピール金彩 カラフ(デキャンタ)/アンティークバカラ
フランス 1950年代後半〜60年代
素材:クリスタルガラス・金彩
サイズ:直径10cm x H20cm 500ml
価格:10万円
* お問い合わせの際は、お手数ですが上記の品番と品名をお書き添えください。