19世紀のリモージュ磁器をご紹介致します。
フランスのロワイヤルブルー、
深く華やかな濃紺のリモージュ磁器に、
雪の結晶模様の金彩が施してあるお品です。
磁器に割れ、カケはなく金彩は画像の通り大変綺麗です。
といいますのも、当時は結婚の贈り物としてこのようなリュクス(贅沢)なオブジェ飾られ、使われる事はありませんでした。
ソーサーは18世紀様式の深さのあるデザインで、
カップ、ソーサー共にほぼ完全に綺麗なオブジェです。
ソーサーとカップ内部も金彩です。
このリモージュ磁器は「A.ルジューヌ窯」、
カップ&ソーサーの裏面に、「A.ルジューヌ リモージュ・フランス」の刻印があります。
磁器は非常に硬質で、リモージュならではの美しさです。
当時のリモージュ窯は、セーブル窯との交流が盛んで、
リモージュ窯の技術者や装飾家がセーブル窯で仕事をし、
リモージュの質の高い土をセーブルが使用し、
このブルーロワイヤルのように、最も美しい色彩がでるよう、互いに技術交換をしたりしていました。
ゆえに、当時のリモージュとセーブルのロイヤルブルーが近しく美しいのはそのためでもあります。
ロワイヤルブルーと金彩のコントラストの美しさは、
大変フランス的な黄金バランスの磁器で、
サファイアのようなブルー・ロワイヤルと金彩のポースレーヌ・ド・リモージュです。
*ほぼ使用の形跡無く綺麗ですが19世紀のお品です。
*リモージュ磁器
パリから約400キロに位置するフランス南西部の街、「リモージュ」はヨーロッパ有数の磁器の都です。
18世紀、1776年頃に磁器の主原料カオリンの鉱脈がこの地で発見され、リモージュのシンボルとなる大変白く薄くしかも強靭な磁器が作り出されます。
「磁器のクリスタル」と云われ、1776〜1780年に頃には王立専属工房となりフランス宮廷生活を彩り、食器だけでなく芸術磁器を創作、時計、人形、装飾花瓶など装飾全般に及びました。
19世紀は質、デザイン共に栄華を極めリモージュにおいて最も美しい磁器を作り出しました。専属画家を工房にフランスならではの洗練されたデザイン、アーティスティックな絵付けを施した磁器をヨーロッパのみならずアメリカへ輸出し成功を収めました。
知られている工房では、そのエレガントな風情から白鳥の磁器と呼ばれたジャン・プーヤ、ホワイトハウス御用達でアメリカでも成功したアビランド、クリーム地色が特徴のベルナルドー、他にはレイノルドなどがあります。
N.0666ブルーロワイヤル&雪の結晶・金彩/アンティークリモージュ磁器
フランス 19世紀後半
素材:リモージュ磁器 A.ルジューヌ窯・金彩
サイズ:カップ直径6cm x H6cm ソーサー直径13cm x H2.7cm
価格:2万8千円
* お問い合わせの際は、お手数ですが上記の品番と品名をお書き添えください。