*** こちらのお品はSold-となりました、ありがとうございました。***
古い時代のスワトウのハンカチーフをご紹介します。
「スワトウ」はご存知の通り、中国の広東(カントン)地方の街の名前で、
日本でもハンカチーフや帯や着物でも知られています。
実はこの「スワトウ」は、
1800年前後にイギリスの植民地となった広東(カントン)、
その後カントンは湊を通じてヨーロッパ諸国の中継地となり、
その近辺のスワトウでは、いにしえからの皇帝衣装に見られるように
中国伝統の刺繍工芸が盛んでした。
19世紀後期にはフランスが
カントンの南に位置するインドシナと言われた地域を植民地にし、
イギリスを始めフランスやオランダなどから
ホワイトワークデザインとリネンなどの素材をもたらし、
中国伝統の刺繍技術を用いたハンカチーフを作るようになり、
ヨーロッパへ逆輸入されました。
当時のヨーロッパの貴婦人達は、
主にホワイトワークと言われるリネン地へ緻密な白糸刺繍を一面に施し、
レースを組み合わせた飾りハンカチーフを用いていましたが、
19世紀末頃には植民地からもたらされた、
一風変わった刺繍のハンカチーフも取り入れるようになります。
シノワズリーの流行もあり、
鳳凰や龍など中国趣味の模様のものもありましたが、
ヨーロッパの白糸刺繍を元にした刺繍は、
ブーケやオーナメント模様が主流でした。
現在もスワトウ刺繍は行われていますが、
19世紀当時の時代に技術を取り入れた人々から受け継がれた技術は
1960年代以降から失われかけ始めました。
日本の、まるで紙のような紬の織り手が、
高齢と引き継ぎが無いためにいなくなったのと同じような歴史をたどっています。
さて、前置きが長くなりましたが、
精緻な刺繍をご覧下さい。
いにしえのスワトウは数の少ない物ですが、
ヨーロッパから持ち込まれた緻密なリネン地を使った
刺繍の細かさやヨーロッパ的なデザインは、
今ではコレクションとなったハンカチーフの美しさを残しています。
(クリーニング済)
*ほぼ使用の形跡無くシミ、破れ無く綺麗ですが、1900~40年前後のお品です。
*ご自宅で手洗い可、漂白剤は使用可です。
N.0439いにしえのスワトウ刺繍ハンカチーフ フランスのホワイトワーク写し/アンティーク刺繍
スワトウ刺繍 1900〜40年代
素材: リネン
サイズ:30cm四方
1枚価格:Sold-
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