アンティーク、サン・ルイのピシェをご紹介致します。
「ピシェ」とはフランス語で「水差し」のこと、
ミネラルウオーターや、フルーツジュース等用ですし、テーブルワインにも使えます。
サン・ルイの典型的なモデルで、
他のモデルを参考までに、下の向かって右端のあるピシェと同じ形で、
クリスタルタイユもほぼ同じですが、下部の格子文様が少し違います。
全体、
割れ、カケ、傷などはございません。
下部のクリスタルタイユは、クラシックな格子文様です。
上部は9面体のクリスタルタイユ、
注ぎ口は液ダレせず、さっと水が切れる、計算された形で、
さすが実用と美を兼ね備えるフランスのメゾンです。
底面は星形のクリスタルタイユがあります。
高さ15cmと重すぎずに普段にも使いやすいサイズ、
フラワーベースにも素敵です。
* ほぼ未使用のお品で傷、カケなどなく綺麗ですが1930年代以前のお品です。
*クリスタル・タイユ
回転板を回しながらクリスタルガラスを刻む技法。
ダイヤモンド、キャレ(四角)、エトワール(星)等の名がついた幾何学模様を中心とした非常に多くのバリエーションがあり、それらの凹凸を違え模様を組み合わせ完成したデザインが刻まれ、1つのオブジェへ各技法と技術毎に4〜5人の職人が携わり完成させる。
バカラは1824年に、水力エネルギーによる回転板技術を取り入れた最初の工房で、最も完成度の高いオブジェを創作するに至る。
* サン・ルイ Saint-Louis
「サン・ルイ」は16世紀からの歴史を持つフランスのクリスタルガラスのメゾンである。
1767年にルイ15世により王立クリスタルメゾンとして「サン・ルイ/Saint-Louis」の名が与えられ、以降バカラと共にフランスを代表するメゾンとして今に至る。
サン・ルイは、13世紀カペー王朝の「フランス王ルイ9世」の名から付けられた。
ルイ9世は、君主制をしきパリにサン・シャペル礼拝堂建設、多くの病院を創設し十字軍騎士の模範としてフランス史上最も高潔な王と言われ十字軍遠征により1270年に没後、1297年にローマ法王ボニファスより聖列に加えられ「Saint-Louis(聖王ルイ)」となった。
クリスタルガラスの質はバカラと共にヨーロッパ最高峰であり、フランス的な構築的で精緻なデザインが特徴の一つである。
N.0976 ピシェ・クリスタルタイユ / アンティーク・クリスタリー・ド・サン・ルイ
フランス 1930年代以前
素材:クリスタルガラス
サイズ:本体H15cm 持ち手までH16cm x 中央直径12cm
価格:3万円
* お問い合わせの際は、お手数ですが上記の品番と品名をお書き添えください。