*** こちらのお品はSold-となりました、ありがとうございました。***
19世紀ならではのボヘミアのゴブレットをご紹介します。
「ボヘミア」は900年頃から王国、公国などがあった中央東ヨーロッパの
歴史あるところで、現在のチェコからオーストリア、
ドイツの一部、ポーランドの一部の地域にあたります。
この地域には独特のクリスタルガラスのお品があり、
有名なのはチェコ・クリスタルガラス、オーストリアのロブ・マイヤーなどで、
フランスやイギリスとはまた違った魅力のあるクリスタルガラスのお品を作っていました。
ゴブレットは8面体にカットされた厚みのある
どっしりとしたボヘミアならではのクリスタルガラス製で、
森に佇む鹿がグラビュールしてあります。
ボヘミアの深い森の中で駆け抜ける大牡鹿、雌鹿、
小川が流れ太い幹の木々が茂っています。
360度、全面にグラビュールがあります。
上から見たところ、
ゴブレットは約2.5~4mmの厚みがあります。
口はカッティングが施してあります。
グラビュールは数十段階にも深さを変えて彫ってあり、
鹿や木々の表情を出しています。
いにしえは、狩猟の時にはこのような大きく見事な細工のある
ゴブレットへワインを注ぎ、成功を祝いました。
底は 面にクリスタルタイユを施してあり、金彩が縁取りにあります。
(経年で画像どおり薄れている部分があり、全周が同じ感じに薄れています。)
中央ヨーロッパの深い森をグラビュールで表した
物語のようなゴブレットは、飾っておいても綺麗ですし、
高さと重さがありますので、フラワーベースにも素敵です♪
19世紀のボヘミアクリスタルならではのグラヴュールのゴブレットです。
*割れ、カケ、傷などなく画像通り綺麗ですが19世紀のお品です。
食器洗浄機、乾燥器のご使用はお避け下さい。
* グラビュール / タイユ・グラビュール
模様に合わせサイズや形を変えた銅製の回転板を回しながらクリスタルガラスを彫刻する技法。
非常に小さなものをはじめ様々なサイズや形の銅製回転板の使用で、流線型の植物、人物など具象的で繊細な模様の表現がなされた。
瞬時に彫刻する鋭敏な感性と技術が必要で工房の中でもマイスターのみの仕事とされ、当時でも大変高価なオブジェでありアンティークの現存品は稀少。
バカラやサン・ルイ、クリシーで使われる最高難易度の彫刻技術でもある。
カメオ(陽刻)技法はルリエフ・グラビュール(レリーフ・エングレーヴィング)と呼ばれる。
*クリスタル・タイユ
回転板を回しながらクリスタルガラスを刻む技法。
ダイヤモンド、キャレ(四角)、エトワール(星)等の名がついた幾何学模様を中心とした非常に多くのバリエーションがあり、それらの凹凸を違え模様を組み合わせ完成したデザインが刻まれ、1つのオブジェへ各技法と技術毎に4〜5人の職人が携わり完成させる。
バカラは1824年に、水力エネルギーによる回転板技術を取り入れた最初の工房で、最も完成度の高いオブジェを創作するに至る。
N. 1078ボヘミアの森と鹿の物語 グラビュール・狩猟のゴブレット/アンティーククリスタルガラス
ボヘミア 19世紀
素材:ボヘミアクリスタルガラス
サイズ:H17cm x 口直径6.8cm x 底直径7cm
価格:SOLD-
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