*** こちらのお品はSold-となりました、ありがとうございました。***
1950〜60年代のフランス製「サック・ア・マン」をご紹介します。
「サック・ア・マン」とはフランス語でハンドバックのこと、
1950~60年代、モラビト・パリの、黒のクロコダイル製です。
斑は完璧な対称に揃い、全てハンドメイド。
そしてこのサック・ア・マンの特別なクオリティは「モラビト」製であることなのです。
「モラビト」とは?
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
1905年、社交界の中心地、南フランスのニースで
ジャン・バティスト・モラビトが始めた宝飾細工と革製品のメゾンです。
社交界の貴婦人のために宝石やエカイユ、真珠などをつけたイブニングバックや
オリエントエクスプレスの特別な旅行バックを作りました。
そしてモラビトはそれまで使われなかったクロコダイルをバックにデザインした先駆者でもありました。
彼の斬新でエレガントなオブジェやバックは評判を呼び、
ヨーロッパ社交界の人々の御用達となります。
( ↑ パリ ヴァンドーム広場 1960年頃 )
また、昭和天皇と皇后陛下が1971年にフランスを訪れた際、
ポンピドゥー仏大統領がモラビトのクロコダイルバックを捧げたそうです。
ゆえにメゾンのクロコダイルは世界で最も美しいものが選ばれ、全てハンドメイドで作り上げられます。
ちなみに今現在のモラビト製クロコダイルのバックはパリで12.000~15.000ユーロだそう。
そしてクロコの中でも一番美しいのがベビークロコダイル、
このサック・ア・マンは持ち手にいたるまで、全て同じベビークロコで作っています。
フランスで「貴族のメゾン」と言われて来た「モラビト」、
( ↑ パリ・ヴァンドーム広場 20世紀前期 )
このサック・ア・マンは1950~60年代のメゾンが
創業者一族と共にヴァンドーム広場にあった頃のものです。
大切にされたもののようで、クロコに傷、擦れなどはありません。
その上この年代のモラビト・バックは大変稀少で、
現在のモラビトではこのようなクロコのバックがミュージアム入りしています。
表、
上部の角を丸く仕上げているのも魅力♪
後ろ側もどちらが表かわからないほどの完璧な小さめのクロコ班の皮革を使っています。
両側面、
底も綺麗、
大切にされたもののようで、クロコに目立つ傷、擦れなども見られず艶やかです。
持ち手も綺麗で、中央に芯を入れた良いつくり、クロコダイル皮革に割れはみられません。
この持ち手の素晴らしいのは、セットの仕方にあります。
1本の平たい持ち手を、表からみても後ろ側からみても、綺麗なカーブを描くように取り付けてあることです。
持った時にエレガントに見えるつくりです。
上から、表裏双方にポケットがあり、内部は黒の山羊革製です。
(ポケット位置がわかりやすいように白い紙を入れ撮影をしています。)
開閉はこちらから、クッと軽く押すと開く仕組みです。
ブロンズ金鍍金製ですのでしっかりとしており、留め金の華奢なデザインが魅力♪
楽に開きますがしっかりと留まるのもさすがモラビト、良い作りの証です。
内部は黒の山羊革製、
片方にマチ付ポケット、
もう片方にはポケット+ファスナー付ポケットがあります。
そしてメゾンがヴァンドーム広場にあった初期の頃(1950年代)の
「 Morabito 1, PL. VANDOME PARIS」
(モラビト パリ ヴァンドーム広場1番地)の金の刻印が内部にあります。
ファスナーの持ち手もクロコダイル皮革製です。
そしてモラビトらしいつくりに、
側面を1枚革ではなく、菱形に繋いだ4枚革を使い、綺麗な形を保つ為の工夫があります。
黒ですので見にくいかもしれませんが、できるだけ光をあて撮影をしてみました。
この年代のモラビト・バックは大変稀少で、
現在のモラビトではこのようなクロコのバックがミュージアム入りしています。
(参照URL:
モラビト公式サイト)
パーツデザインは縄目の彫金をほどこしていて、控えめな輝きが素敵ですね
このような細かいつくりも、とてもフランスらしい凝ったバックです♪
表面のパーツは画像通り綺麗ですが、内部の両端の開閉部分のパーツ(長さ1cm)の金鍍金に経年変化が見られます。
また、このサック・ア・マンをお求めの方へ、パァジュ・ド・マリールイーズ特製、" フランス絹タフタ保存袋 " を1品差し上げます
グレイッシュヴィオレ色のいにしえのフランス絹織物と組み紐製のオリジナルです。
バッグを保存袋で大切に仕舞っていただけます♪
普段のちょっとしたお出かけに、
シンプルなセーターとスカートやパンタロン、さらっとコートを羽織って、Tシャツにも・・・
カジュアルシックな感じで持つのがマリールイーズのお薦めです♪♪♪
*画像通り、皮革が裂けているような目立つ傷、破れ、裂けなどはなく綺麗ですが、新品ではなく1950~60年代のヴィンテージのお品です。
* クロコダイル皮革素材のお手入れ *
使用後柔らかい布で軽く拭き高温多湿を避け保管して下さい。
通常のお手入れは以上で充分です。
また、皮革クリームなどを頻繁に塗ることはお薦めしません。
数年に渡る使用で少し表面が乾いているように見える場合は、爬虫類専用皮革クリーム(できるだけ化学成分などが入っていず、色の付かないもの)を柔らかい布にもみ込み、バックの表面を軽く拭いた後乾いた布で優しく拭いて下さい。
N. 1095 貴族のメゾン、モラビト・パリ製 サック・ア・マン クロコダイル・ノワール/アンティークモード
フランス 1950~60年代
素材:クロコダイル皮革・山羊革・ブロンズ金鍍金
サイズ:L17.5cm x W22.5cm x D7.5cm 持ち手L33cm
価格:Sold-
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