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19世紀中期、アンティークバカラのコニャックグラスです。
一面にネオルネサンス様式のグラビュールが施されています。
グラビュールはスリークッション・グラビュールという、3つの違った技法による3層のグラビュールです。
このグラスはコニャックを入れ手で暖めながら、
色を楽しみながらゆったりとした時を過ごすためのグラスです。
サイズは男性が片手に取れ、しかもコニャックが香りを燻らせるための十分な大きさで、
先が少し細くなっているのも香りが飛びすぎないように、という意味を含んだデザインです。
片手で長い時間持つのに疲れないいい感じの薄さのクリスタルガラス、
そしてこの薄さはコニャックに体温が伝わるためのも必要なのです。
お酒の色の美しさも楽しめますね♪
このような計算されたグラス、考えれば考えるほどいにしえの工芸品の素晴らしいところです。
この薄いクリスタルに3層のグラビュールを微妙な深さで施し、陰影をつけていくのですから、
その仕事のすばらしさには感嘆するばかりです。
飾り棚で美しいグラビュールを愛でるのも良いですし、
大きさがございますので花瓶にされても素敵です♪♪♪
片手にコニャック、片手にはシガーを燻らせて・・・なんていうのも乙なもの。。。
* アンティークバカラのグラビュール (英:engraving/エングレーヴィング)
19世紀第二四半世紀(1830年代頃)以降、バカラで使われた最高難易度の彫刻技術。
デザインに合わせ大きさの異なる銅円板(グラインダー)を回転させガラスを彫刻していくインタリオ(陰刻)技法のこと。
瞬時に彫刻する鋭敏な感性と技術が必要で工房の中でもマイスターのみの仕事とされ、当時でも大変高価なオブジェであり現存品は稀少。
カメオ(陽刻)技法はルリエフ・グラビュール(レリーフ・エングレーヴィング)と呼ばれる。
* Baccarat
バカラはフランスで1764年に創設されたクリスタルガラスのメゾンです。
アンティークの作品で18世紀中期から19世紀後期までに作製されたオブジェの多くはヨーロッパ王侯貴族や大ブルジョワによるオーダーメイドでした。
バカラの良さは、ヨーロッパで最高と言われる鉛含有率30%-38%の質の高いクリスタルガラスのクオリティ、カッティングの美しさ、金彩やグラビュール(彫刻)、エッチングを施し、金や銀、ブロンズで装飾した重厚で繊細なオブジェのデザインにあります。パァジュ・ド・マリー・ルイーズではヨーロッパ最高のクリスタルメゾンのアンティークバカラの中でも、他では見られない珍しく美しい品をセレクトしご紹介しています。どのオブジェもパリのバカラ美術館へ同様の作品が保存されていますが、市場では殆ど見られない稀少なコレクションです。
N.0152<アンティークバカラ / コニャックグラス>
フランス 19世紀中期
素材:クリスタルガラス
サイズ;上部直径8.0cm x 底直径8.0cm x H8.8cm
Sold-
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