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19世紀中期のアンティークバカラのフラコン・ド・パルファムです。
香水やオー・ド・コローニュ、貴婦人が眠る前に飲む香りの高いリキュールを入れ、
ドレッサーへ飾っておくためのオブジェです。
このボトルは古代ローマ時代のアンフォラという壺の形をもとにしており、デザイン全てにローマン様式が取り入れられています。
丸いボトルには金彩でローマン装飾があります。
中央には壺に入れられた花や果物があり、これは古代から「リッシェス/仏語:豊かさ」を表すシンボルです。その周囲を花々が流れるように描かれています。
取っ手はL字型でエレガントな形、口もフリルのようになっていてエレガントですね。
金彩は殆ど摩耗が無く、とても大切にされていたオブジェのようです。
栓にもボトルと同様に金彩があり、古代ローマスタイルです。
口と底にも金彩があります。作品番号が陰刻(栓・口金彩部分)であります。
* アンティークバカラの金彩
1764年の創立以降、主に18世紀から19世紀後期の王侯貴族の注文品であったオブジェに見られます。バカラの金彩は厚みがありハイキャラットゴールドを使用、100年を超えてなおその色と繊細な絵をとどめています。
* Baccarat
バカラはフランスで1764年に創設されたクリスタルガラスのメゾンです。
アンティークの作品で18世紀中期から19世紀後期までに作製されたオブジェの多くはヨーロッパ王侯貴族や大ブルジョワによるオーダーメイドでした。
バカラの良さは、ヨーロッパで最高と言われる鉛含有率30%-38%の質の高いクリスタルガラスのクオリティ、カッティングの美しさ、金彩やグラビュール(彫刻)、エッチングを施し、金や銀、ブロンズで装飾した重厚で繊細なオブジェのデザインにあります。パァジュ・ド・マリー・ルイーズではヨーロッパ最高のクリスタルメゾンのアンティークバカラの中でも、他では見られない珍しく美しい品をセレクトしご紹介しています。どのオブジェもパリのバカラ美術館へ同様の作品が保存されていますが、市場では殆ど見られない稀少なコレクションです。
N.0167 <アンティークバカラ / ローマン金彩>
フランス 19世紀中期
素材:クリスタルガラス・金彩
サイズ;底直径6.0cm x 一番広い部分直径8.0cm x H21.5cm
価格:Sold-
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