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ナポレオン3世時代の「ヴェール・ド・ヴァン」をご紹介します。
「ヴェール・ド・ヴァン」とは、フランス語で「ワイングラス」のことで、
クリスタルガラスへアシッド・グラビュールで装飾をつけ、
金彩を施したエレガントな4客セットです。
高さ11.5cmの小振りのグラス、
表面にはリボンに星、マーガレットがガーランド模様になった装飾です。
当時のアシッド・グラビュールは、今のものとは違い、大変繊細です。
その上金彩は、細かいグラビュールに添って時間をかけて仕上げた丁寧な技術で施しており、
それが全体の優雅な繊細さを作り出しています。
口と底には金彩があります。
いずれもほぼ使用の形跡なく、金彩に擦れは見られずグラスも欠け、傷は見られません。
19世紀後期のアシッド・グラビュールと金彩をご覧下さい。
このリボンのサイズは8mm x 6mm、
その中へ線状の彫りを入れ、
マーガレットには沢山の花びらを彫っています。
もっと拡大した星、
これも実物は約8mmです。
このヴェール・ド・ヴァンの素敵なところ、
それはこの19世紀らしい模様にあります。
リボンに星、
下方には小さな星を散りばめて、
マーガレットがガーランド模様になった可憐な模様です。
当時は、ワインだけでなく、香りの高いリキュールや、フレッシュな果物ジュースなどにも使われていました。
小振りなサイズは使いやすく♪
お茶の時間のフレッシュジュースへ、
日本酒にも合いますし、
はじくと美しい音色を出す質の高いクリスタルガラスも魅力です♪♪♪
*金銀彩
主に18世紀から19世紀後期の王侯貴族の注文品であったオブジェに見られる。バカラやサンルイ、クリシーの金彩は厚みがありハイキャラットゴールドを使用、100年を超えてなおその色と繊細な絵をとどめている。
* アシッド・グラビュール
加工しない部分を防腐剤で覆い、模様を削り取った後フッ化水素酸と硫酸の混合液で残りのガラス表面を溶解し凹凸模様を出す技法(腐食技法)。この技法は1771年に開発されましたが19世紀中期頃からよく使われるようになった。
アンティーククリスタルのアシッド・グラビュールは現代の品に比べて非常に細かく繊細なもので、模様も今に見られない独特な美しさを持っている。
* バカラ Baccarat
「バカラ」はフランスで1764年に創設されたクリスタルガラスのメゾンである。
アンティークの作品で18世紀中期から19世紀後期までに作製されたオブジェの多くはヨーロッパ王侯貴族や大ブルジョワによるオーダーメイドであった。
バカラの良さは、ヨーロッパで最高と言われる鉛含有率30-38%の質の高いクリスタルガラスのクオリティ、カッティングの美しさ、金彩やグラビュール(彫刻)、エッチングを施し、金や銀、ブロンズで装飾した重厚で繊細なオブジェのデザインにある。
* サン・ルイ Saint-Louis
「サン・ルイ」は16世紀からの歴史を持つフランスのクリスタルガラスのメゾンである。
1767年にルイ15世により王立クリスタルメゾンとして「サン・ルイ/Saint-Louis」の名が与えられ、以降バカラと共にフランスを代表するメゾンとして今に至る。
サン・ルイは、13世紀カペー王朝の「フランス王ルイ9世」の名から付けられた。
ルイ9世は、君主制をしきパリにサン・シャペル礼拝堂建設、多くの病院を創設し十字軍騎士の模範としてフランス史上最も高潔な王と言われ十字軍遠征により1270年に没後、1297年にローマ法王ボニファスより聖列に加えられ「Saint-Louis(聖王ルイ)」となった。
クリスタルガラスの質はバカラと共にヨーロッパ最高峰であり、フランス的な構築的で精緻なデザインが特徴の一つである。
N.0609 星とマーガレット・リボン金彩 ヴェール・ド・ヴァン/アンティークバカラあるいはサン・ルイ
フランス 19世紀後期
素材:クリスタルガラス・金彩
サイズ:口直径5cm x H11.5cm x 底直径5.5cm
4客セット価格:Sold-
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