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19世紀中期のフランス製、ジュエリーボックスです。
このジュエリーボックスが素敵なのは「グラビュール」(仏語:銅版画)の元になるメタル製の版がセットされていること♪
ブロンズに金鍍金製で
内側はフレンチレッドのベルベット張り、とてもきれいな状態です。
グラビュールのタイトルは「マッシャン・ド・クピド」(愛の天使の行商人)
可愛い愛の天使(クピド)を貴婦人に見せる行商人を描いています。
サイドには流れるような草木模様が隙間なく繊細な模様で1周あり、底はフラットなメタル製です。
蓋を閉めるパーツ、綺麗な形ですね。
閉める時、最後にクッという感じでぴったりと閉まります。
こちらは底、
当時の彫版板は技術的にも視覚的にも驚くほど精緻で美しかったため、
顧客のために作られたジュエリーボックスやショーケースのデコレーションとして使うために宝石商や、版画とその原版をコレクションをする収集家に求められました。
版画は複数印刷できますが原版は一枚しか制作されませんから、
当時でも入手は大変困難なものでした。
このグラビュール技術をご覧下さい。
さまざまな技法を使い、グラビュールだけでこのような陰影を表現しているのです。
現在ではこのような技術を持ったグラビュール作家は世界にももういません。
19世紀の人々の素晴らしい技ですね。
元になった油絵の画家はジョゼフ=マリー・ヴィアン(1763年作)。
こちらは元の油絵です。
18世紀フランスの新古典主義の画家です。
古代ローマの壁画がもとになっており、貴婦人へ行商人がローマ神話における愛の神クピド(英:キューピッド)を売る場面です。
羽をつまんで籠からクピドを取り出し、貴婦人へ差し出す行商人、花瓶や香炉、クピドを眺める2人の貴婦人が描かれています。
N.0318 <クピドの行商人*グラビュール/アンティークジュエリーボックス>
フランス 19世紀中期
素材:ブロンズ・金鍍金
サイズ:L11cm x W11cm x H5cm
価格: Sold-
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アンティークジュエリー
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