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イギリスの1789年のグラビュールをご紹介します。
タイトルは 「SUMMER」 夏、
肖像の下にはタイトルと言葉が書かれています。
SUMMER
What fragrance in the gentle breeze. Quelle douceur dans le zephir !
夏
西風と共になんと素晴らしい香りがただよってくることでしょう!
このグラビュールの興味深いのは、言葉が向かって左側に英語、右側にフランス語の文が書かれている事です。
イギリスやロシア、東欧やイタリアなど王室の存在した各宮廷の公用語がフランス語であった時代もあった位、王侯貴族はフランス語を自国語のように操りました。
また、それが教養の一つでもあったのです。
そのため、このように貴族階級の為のグラビュールには両方の言葉が書かれているものがあります。
この肖像画家は F.Wheatley
銅板画作家は F.Bartolozzi
工房は T.Simpson St. Pauls Church Yard 1789年製
ヨーロッパでは大西洋から吹く西風は春を告げ、
一年で一番美しい季節の夏、心地よい風でおおいます。
このグラビュールの肖像は「 ボーギャルソン 」、
「ボーギャルソン」とはフランス語で「 美男子 」のこと。
羽飾り帽子の18世紀の服装のこの紅顔のボーギャルソンは、薔薇とナルシス(水仙)、麦のブーケを手に持っています。
どの植物もヨーロッパの夏を象徴するもの、
この少年を、薔薇のいい香りを運んでくる西風にたとえているのですね。
内部のグラビュールの台紙も19世紀そのものの技法、
金箔リボンと手描きラインで仕上げられています。
繊細なグラビュールをご覧下さい。幅約4cmの中にこのような彫りの仕事がなされています。
裏側は上部にメタルの壁掛け用パーツが付いています。
このフレームを掛けられる場合、上に飾りのある額掛け用フックを使うのも素敵ですね♪
フレームは19世紀中頃のフランス製、全て当時のオリジナルです。
木に金塗、
現代の金フレームは美術館の修復等をのぞき殆どがプラスチック化学塗料ですが、19世紀の良い金フレームは自然の素材と金を使ったもので全く質の違うもの、
落ち着いた色と質感があります。
ロマンティシズムあふれるグラビュールです。
*ガラスに傷・欠けはありません。
*所々うっすらとグレーに見えるのは黒いカメラ機材の影です。
N.0338 18世紀イギリス・ボーギャルソン / グラビュールフレーム
フレーム:フランス 19世紀中頃 / グラビュール:イギリス 1789年
素材:グラビュールフレーム
サイズ:L36cm x W29cm x D1.5cm
価格: Sold-
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