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クリスタル・サン・ルイの花瓶をご紹介致します。
これは「ソリ・フルール」、
フランス語で「一輪挿し」を言う細身の花瓶です。
古代ギリシャ時代の壺を模したデザインでクラシカルな形、
口、底、口の下と下方の膨らんだ壺型の部分には、
金彩とアシッド・グラビュールで飾りがあります。
壺型の膨らんだところには、
クリスタル・タイユで彫があります。
この形のおかげで、水がたっぷりと入り、安定感があります。
底には「クリスタル・サン・ルイ フランス」の刻印入り、
高さ17cmの華奢なフラワーベースですが、
サン・ルイらしい重厚なクリスタル製で、どっしりとした重みがあります。
古典ギリシャの壺型のデザインは、そのまま飾っても綺麗ですし、
洋室だけでなく和室にも合い、
グリーンを一枝、
バラを一輪♪・・・と季節を楽しめるソリ・フルールの花瓶です♪♪♪
* サン・ルイ Saint-Louis
「サン・ルイ」は16世紀からの歴史を持つフランスのクリスタルガラスのメゾンである。
1767年にルイ15世により王立クリスタルメゾンとして「サン・ルイ/Saint-Louis」の名が与えられ、以降バカラと共にフランスを代表するメゾンとして今に至る。
サン・ルイは、13世紀カペー王朝の「フランス王ルイ9世」の名から付けられた。
ルイ9世は、君主制をしきパリにサン・シャペル礼拝堂建設、多くの病院を創設し十字軍騎士の模範としてフランス史上最も高潔な王と言われ十字軍遠征により1270年に没後、1297年にローマ法王ボニファスより聖列に加えられ「Saint-Louis(聖王ルイ)」となった。
クリスタルガラスの質はバカラと共にヨーロッパ最高峰であり、フランス的な構築的で精緻なデザインが特徴の一つである。
*クリスタル・タイユ
回転板を回しながらクリスタルガラスを刻む技法。
ダイヤモンド、キャレ(四角)、エトワール(星)等の名がついた幾何学模様を中心とした非常に多くのバリエーションがあり、それらの凹凸を違え模様を組み合わせ完成したデザインが刻まれ、1つのオブジェへ各技法と技術毎に4〜5人の職人が携わり完成させる。
バカラは1824年に、水力エネルギーによる回転板技術を取り入れた最初の工房で、最も完成度の高いオブジェを創作するに至る。
*金銀彩
主に18世紀から19世紀後期の王侯貴族の注文品であったオブジェに見られる。バカラやサンルイ、クリシーの金彩は厚みがありハイキャラットゴールドを使用、100年を超えてなおその色と繊細な絵をとどめている。
* アシッド・グラビュール
加工しない部分を防腐剤で覆い、模様を削り取った後フッ化水素酸と硫酸の混合液で残りのガラス表面を溶解し凹凸模様を出す技法(腐食技法)。この技法は1771年に開発されましたが19世紀中期頃からよく使われるようになった。
アンティーククリスタルのアシッド・グラビュールは現代の品に比べて非常に細かく繊細なもので、模様も今に見られない独特な美しさを持っている。
N.0658 ソリ・フルール 古典ギリシャ金彩の一輪挿し/アンティーク クリスタル サン・ルイ
フランス 1938年〜(底にサン・ルイ刻印あり)
素材:クリスタルガラス・金彩
サイズ:H17cm x 直径7.3cm x 口直径3.5cm
価格:Sold-
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