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珍しいクリスタルガラス&銀のオブジェをご紹介致します。
茶葉を入れる器で
19世紀後期のジャポニズム、
バカラ・クリスタルを " 茶入 " の形に仕上げています。
口には、19世紀後期、1868~1889年に存在したパリの金銀細工工房、
ジャン・グランヴィーニュ工房の銀製です。(下、フランス銀刻印・工房刻印画像)
蓋はクリスタルガラスを、クリスタル・タイユで形を作り上げたものです。
器は、クリスタル・タイユで仕上げた形、
角を取り、その角へさらに溝をいれています。
側面には18世紀のルイ16世時代様式の模様が、
グラビュールで施してあります。
テーマは「アムール(愛)」、
ヴィオラで愛の音楽を奏で、ラッパで愛の成就のファンファーレを、
慶びを表すタンバリンに、キューピットが持つ愛の矢筒と矢、
その周りには愛しい人へ捧げる花のシンボル「薔薇」、
そして「結ぶ」リボン、
といったアムールの模様が彫ってあります。
底には星型のクリスタル・タイユ、
作りはアンティークバカラ、そしてフランスの金銀細工ならでは、
クリスタルの蓋は、銀フレームへ見事にぴったりと閉じる事ができるように作り上げてあり、
厚みのあるクリスタルガラスの重さでしっかりと閉まります。
古い時代のバカラでは、時折ジャポニズムの器を作っていましたが、
もともと作られた数も少なく、どれも現存しているのは大変稀少なオブジェです。
*ほぼ使用の形跡無く、傷、割れ、カケなく綺麗ですが19世紀後期のお品です。
* グラビュール / タイユ・グラビュール
模様に合わせサイズや形を変えた銅製の回転板を回しながらクリスタルガラスを彫刻する技法。
非常に小さなものをはじめ様々なサイズや形の銅製回転板の使用で、流線型の植物、人物など具象的で繊細な模様の表現がなされた。
瞬時に彫刻する鋭敏な感性と技術が必要で工房の中でもマイスターのみの仕事とされ、当時でも大変高価なオブジェでありアンティークの現存品は稀少。
バカラやサン・ルイ、クリシーで使われる最高難易度の彫刻技術でもある。
カメオ(陽刻)技法はルリエフ・グラビュール(レリーフ・エングレーヴィング)と呼ばれる。
*クリスタル・タイユ
回転板を回しながらクリスタルガラスを刻む技法。
ダイヤモンド、キャレ(四角)、エトワール(星)等の名がついた幾何学模様を中心とした非常に多くのバリエーションがあり、それらの凹凸を違え模様を組み合わせ完成したデザインが刻まれ、1つのオブジェへ各技法と技術毎に4〜5人の職人が携わり完成させる。
バカラは1824年に、水力エネルギーによる回転板技術を取り入れた最初の工房で、最も完成度の高いオブジェを創作するに至る。
* バカラ Baccarat
「バカラ」はフランスで1764年に創設されたクリスタルガラスのメゾンである。
アンティークの作品で18世紀中期から19世紀後期までに作製されたオブジェの多くはヨーロッパ王侯貴族や大ブルジョワによるオーダーメイドであった。
バカラの良さは、ヨーロッパで最高と言われる鉛含有率30-38%の質の高いクリスタルガラスのクオリティ、カッティングの美しさ、金彩やグラビュール(彫刻)、エッチングを施し、金や銀、ブロンズで装飾した重厚で繊細なオブジェのデザインにある。
N.0735 クリスタルの茶器 19世紀のジャポニズム / アンティークバカラ&銀オブジェ
フランス 19世紀後期
素材:クリスタルガラス・銀(950/1000)
ジャン・グランヴィーニュ金銀細工工房 刻印(1868~1889年) パリ
フランス銀刻印 ミネルヴァ ファーストカテゴリー(950/1000)
サイズ:L6.8cm x W6.8cm x H10.5cm
価格:Sold-
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