フランスのカシミール織物のショールをご紹介致します。
1910〜30年代の織物で、
織物の産地リヨンで織られたショールで、
ウールと綿、絹混紡で、軽くふんわりと仕上げた織物です。
カシミール織物は、もともとはインドのカシミール地方の織物が1800年頃にフランスに輸入され、
当時の王侯貴族達に愛された織物です。
ナポレオン皇帝の皇后ジョゼフィーヌは、300枚のインド製カシミール織ショールをコレクションし、ナポレオンを困らせたと伝えられています。
19世紀にはフランスの織物の産地リヨンで、カシミール織を元にこのようなカシミール様式の織物が作られ始めました。
19世紀のものは、インドのものに忠実に、
当時のボリュームのあるドレスに合わせ、ウールでどっしりとした重厚感のある織物ですが、
1900年を過ぎますと、当時のファッションに合わせて軽くやわらかくと。
ウールにコットンや絹を組み合わせて織りました。
また、19世紀中頃からは伝統的なカシミールのデザインに、
フランスらしい色彩を生かしたショールが作られました。
このショールは、黒をベースにビューローズ(枯れたバラ色)やカーキ、ベージュの組み合わせで、
フランスらしい軽やかなショールに仕上げています
「ビューローズ」とは、褪せたバラ色を言うフランス語、
フランス好みの、時を経て朽ちた美しさを表している色の言葉です。
模様は伝統的なカシミール文様、
中央に星型、
周囲には放射状に植物やペーズリー文様があります。
サイズは130cm x 152cm、
上下の端には5cmほどの黒のフリンジ仕上げで、
左右両端は織りしまつです。
裏側、裏も表と同じ位綺麗です。
拡大しますと、まるでモザイクのような細かい織りが見えます。
裏側全体、
裏側の両端には5cmくらいの幅で、下の画像のように織り傷のような擦れが見られますが、
同じ位置で表にはひびいていません。
フリンジ端に3cmくらいの刺繍で修理跡があります。
このような、フランスならではの色あいのカシミール織りショールは珍しく、
着けやすいサイズで、軽く暖かいのが魅力です♪
(クリーニング済)
* 画像通り裏側に擦れがある以外は綺麗ですが、1910~30年代のお品です。
* ドライクリーニングでお手入れをして下さい。
N.0418 カシミール織物 ヴューローズ&ノワール・ショール / アンティークモード
フランス 1910~30年代
素材: ウール・綿・絹混紡
サイズ:L130cm x W152cm
価格:4万5千円
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