エルメスのアンティークスカーフコレクションをご紹介いたします。
1937年に始まり、現在も作り続けられているプリントスカーフ・コレクション、
エルメスがまだフランス国内でも一部の人々にしか知られていなかった時代の、
稀少なスカーフも♪
タイトルは「アラベスクARABESQUES」、
中央下には装飾画家の手描きで「エルメス パリ」のサイン、
1963年に発表されました。
くるくるとクレヨンで書いたような文字が可愛らしいですね♪
この絵柄のアーティストは「アンリ・ドリニー」、左下にサインがあり、
エルメス・スカーフ専属のアーティストだった旧貴族の画家です。
彼の絵柄の良さは、アーティスティックでありながら気品があること、
スカーフというよりも一枚の絵画として扱われ、コレクター達の垂涎の的でもあります。
イリス、薔薇、水仙、芥子、パンジー、そしてほおずき・・・とフランス庭園の植物画です。
花々は彼がデッサンした絵を生かしたマチエール(質感)を残しまるで描いたようです。
まるで小さな絵画を身につけるような、美しい絹のモードです♪
フランボワーズ色と縁取りの深い菫色のシックな配色、
花々のデリケートな色使いは、いにしえのエルメス・スカーフならではです♪
破れ、裂けはありませんが、以下のようなシミ、色移りが見られます。
エルメスのボックス付きです。(薄用紙は当店で付属)
いにしえのエルメス・スカーフならではの魅力は、
絵画のような美しいデザインと、大変デリケートな色遣いにあります。
全てのデザインはエルメス・オリジナル、
専属のアーティストである画家が描いたデザイン画から作られ、
その良さは美しいデッサンと色にあり、
全体の構成力も素晴らしく、「絵画」と言われるのがわかりますね♪
コレクター達の垂涎の的でもあるのがうなづけます。
絹地も今の物とは違い、より細い糸を詰んで織られたフランス、リヨンの絹である
「ソワ・ド・リヨン」、、
今の物よりも緻密で細い糸で織られた絹地は、手触りや質感が違います。
フランスでは、エルメスのスカーフはエレガントな人々の代名詞、
まるで小さな絵画を身につけるような、
繊細できれいな色のプリントは古いエルメスならでは、
男女問わず楽しめる、美しい絹のアンティークモードです♪
*クリーニング済(ドライクリーニングでお手入れしてください。アイロンは弱で当て布の使用は必須です。)
*コンディションについては、記載以外は綺麗ですが全てアンティークのお品で新品ではありません。より詳しくお知りになりたい場合はお問い合わせ下さい。
パソコンの環境により、実際の色とは多少違う場合もございます。
デザインのタイトル、アーティスト名は、元からない場合あるいは不明があり、その場合は「—」と記しています。
年代は1937年〜50年代初期のものは1937~と記載、それ以外は初版の年です。
全て1枚限り、サイズは今と違い、年代、お品により全て違っており、布ですので約とお考え下さい。(現在は90cm四方、もしお手持ちの古いエルメススカーフがこのサイズでも偽物ではありませんのでご心配なさらないで下さい。)
当時は、殆どが縦横の長さが少し違い、三角に折るとスカーフの先に二つの山ができ、その少しずれた感じがシックとされたそうです。
*エルメスのスカーフについて
19世紀から続く馬具商でナポレオン3世皇帝御用達であったパリのメゾン、エルメスが1937年に初めて「オムニバスゲームと白い貴婦人」というタイトルのスカーフを作りました。
その後1950年代には、それまでの木版技法に代わりフランスのリヨンでシルクスクリーンによるプリントスカーフ製法を開発し、より精緻なデザイン、全6万色と言われるカラーバリエーションにより絵画のようなデザインをスカーフへ表現しました。
縁は絹地を巻き込み縫い目が表側に出るのがエルメススタイル、1枚毎に職人が手縫いで仕上げています。現在も続くメゾンですが、現在はもう作られなくなったソワ・ド・リヨンを使った数少ない古い時代のスカーフには世界中にコレクターが存在しています。
N.0099 アラベスク / エルメス アンティークスカーフコレクション
タイトル:アラベスク
アーティスト名:アンリ・ドリニィ
年代:1963
素材:絹(箱付き)
サイズ: 90cm x 88cm
価格:3万円
コンディション:破れ、裂け無し、シミ、色移りあり上記画像参照
* お問い合わせの際は、お手数ですが上記の品番と品名をお書き添えください。