フランスの19世紀中後期の、ハンドメイドのシャンティーレースをご紹介します。
幅36cm(内1cmは上部のミミ)、長さ8m30cmのサイズで、
レース部分に傷、破れなどなく保管されていたお品です。
ハンドメイドのシャンティーレースで、
薔薇のブーケにガーランド、花のスカラップ、小さな花や水玉文様です。
文様、
拡大してみますと、
シャンティーレースならではの繊細な文様が浮き出ています。
チュールには水玉、
網目の濃淡で陰影をつけ、
ガーランド、スカラップ、葉文様など、
フランスならではのデザインバランスの綺麗なレースです。
スカラップも綺麗に仕上げてあります。
ハンドメイドの証の一つ、
このような長いボーダー状のシャンティーレースは、
一定のサイズをいくつか作り、仕上がった後でつないで長いボーダーを作ります。
黄緑の矢印の位置をご覧になると、
糸の重なりが他の部分より多い部分があり、この位置でつないでいます。
機械レースですと、機械の長さ分、つまり10〜20mほどはこのようなつなぎがなく
均一に作りますが、ハンドメイドでは数十センチから1m前後の長さの1枚を作り、
それをつないで長いボーダーを作る方法で仕上げます。
ハンドメイドで時間と手間がかかりますから、
一定の長さで仕上げたものは破れないよう大切に保管し、
注文の長さ分が出来上がった最後にこのようにつないでいるのです。
また、チュール地も機械のように均一ではなく、
文様の周りなどは少し大きめになったり、逆に小さくなったりしています。
チュール地の拡大をご覧いただくと、糸をねじってチュール地を作っているのがわかります。
ミミの部分に1ヶ所の裂けがあります。
レースは8m30cmの巻いてあるお品に加え、
63cmの長さにカットされたレースがオリジナルでありましたので、お付けしています。
ご注意点として、カットレースには黄緑の矢印の位置に1ヶ所の穴があります。
8m30cmの長さのまとまったハンドメイドのシャンティーレースはなかなか無いお品です。
繊細に見えますがしっかりとしていますので、
ドレスやクチュールに♪
シックな黒の19世紀のシャンティーレースです。
* 上記以外に破れや裂け、シミなどはみられませんが19世紀中後期のお品です。
N.0665 シャンティーレース ボーダー 〜ハンドメイド/フランスアンティークレース
フランス 19世紀中後期
素材: リネン・絹
サイズ:W36m (内1cm上部のミミ)x L8m30cm
価格:6万5千円
* お問い合わせの際は、お手数ですが上記の品番と品名をお書き添えください。